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「足の健康」ー子どもの足のトラブル ”浮き指”ー

からだ/みんな
2024/03/17
浮き指などの足のトラブルを改善することは、姿勢の改善にもつながり、さらには心の安定にもつながります。
 
浮き指と姿勢の関係

子どもの足のトラブルの一つに、浮き指(うきゆび)があります
床に立った時に、足の指が床に着かず浮いていたら、浮き指の可能性があります

足の指が地面に着かず宙に浮いていると、床と足の接地面積が少なくなるため、バランスも不安定になりがちです

足は身体を一番下で支えている土台です
土台が不安定だと、その上も当然不安定になってしまいます

浮き指などの足のトラブルは、姿勢にも影響してきます
お子さんの立った姿勢や椅子に座った姿勢をよく観察してみてください
真っ直ぐ立てずに猫背になっていたり、椅子に座っている時も足をよく組む癖があったり、じっと座っていられなかったりしませんか?



 
姿勢の崩れが子どもの心にも影響してしまう

正しい姿勢が取れていないと呼吸にも影響してきます

呼吸が乱れると交感神経と副交感神経のバランスが崩れてイライラしやすくなったりなど、心理面にも影響してきます

子どもの姿勢が悪いと、つい姿勢を正すように言ってしまいますが、それは根本的な解決にはなりません
姿勢が悪くなっている原因がどこにあるのかを、しっかりと知ることが大切です

浮き指などの足のトラブルは、足だけの問題に留まらず、身体全体、さらには精神面にも影響を及ぼしてしまうことがあるのです




 
浮き指を予防するために


そのような足のトラブルを予防するためにはどうすればいいのでしょうか?

そこには、幼少期の運動習慣が大きく影響しているようです

足の裏にはたくさんの感覚受容器があり、子どもたちはいろんな場所を裸足で歩くことで足の裏からたくさんの感覚を感じ取り、それが脳に伝わって神経系の発達を促していると言われています

裸足でたくさん遊ぶことは、足の発達や脳の発達にとって、とても大切なことです(もちろん、ケガには注意が必要ですが)

お子さんの姿勢が悪いなと思ったら、一度お子さんの足をよく観察してみてください
もしかすると浮き指などの足のトラブルがあるのかもしれません






教えてくれた人
川﨑 東太
理学療法士

日本ガスケアプローチ協会主催研修コース 「ガスケアプローチの基礎概念」修了 /「ぺリネを徹底的に学ぶ〜解剖生理からリハビリまで〜」修了

1977年佐賀県生まれ。妻が双子を妊娠したことがきっかけで、産後リハビリテーションの勉強を始めました
その中でガスケアプローチと出会い、ガスケアプローチの考えに共感し、ガスケアプローチを多くの方に伝えていきたいと思っています
現在は大学病院で非常勤理学療法士として勤務し、同大学の看護学科で非常勤講師として骨盤底筋ケアについて講義を行っています
妻と長男、双子の次男三男の5人家族で楽しく暮らしています

[対応する相談]
産後のマイナートラブルとして生じやすい尿もれなどに関わっている骨盤底筋のケアについて、日常生活で注意する点や骨盤底筋のエクササイズ法などについて
足のトラブルについて



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